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あなたの災害時持ち出し袋に、歯ブラシは入っていますか?
『3・11 東日本大震災』・・・皆さんの記憶にもまだ新しいと思います。
災害時は、ライフラインの切断による水や物資の不足、口腔衛生の悪化や栄養不足・疲労などによる免疫力の低下から、肺炎、インフルエンザ、風邪などにかかりやすくなります。
そして災害関連死の死因のひとつが『肺炎』ということはご存知でしょうか?
全身の健康を保つために、口腔のケアを行うことが重要です。災害対策本部の設置やボランティア活動で、食事や寝具、簡易トイレの設置は早急に整いますが、歯ブラシは?歯磨きの水は?
そこで、今回は少量の水でできる歯磨きの方法をお知らせします。
≪食事と一緒に配られるペットボトルとおしぼりを活用しよう≫
準備
○ 災害時の備えとして、家族分の歯ブラシを用意しておこう。
○ 飲み物は水かお茶を選ぼう。
○ おしぼりは、半分にちぎり、一方は手拭に、もう一方は口腔ケアに使おう。
方法
① 水(お茶)約30mLをコップに準備する。
② 歯ブラシを濡らしてから口の中へ入れ、歯みがきを開始。
③ 歯ブラシが汚れたら、ハブラシの汚れを拭き取り、また歯みがき、これを小まめに繰り返す。
④ 最後にコップの水で2~3回すすぐ。(30mLの水を2~3 回に分けてうがいするのがコツ。)
*ハブラシがない場合*
食後に30mL程度の水やお茶でしっかりうがい。
おしぼりを指に巻いて歯や義歯を拭い、汚れを取り除きましょう
ウエットティッシュや食器用スポンジで義歯を掃除するなど・・・
その時、手に入るものを上手に工夫して利用する!
いざという時のために、ぜひ覚えておいて下さいね。
歯科衛生士 木村